日帰りで善光寺御開帳ラッピングのバスを撮りに行ったので、ついでに上田まで足を伸ばしてきました。ちなみに今回回った場所、ほとんど先月行った場所でした(GW終わってからイベント告知があった)。こんなことあるのかよ。


・別所線について

上田駅ホーム。奥の車両は1001F(赤帯)。
北条まどか(別所線存続支援キャラクター)・八木沢まい(鉄道むすめ)

上田電鉄別所線は、長野県上田市の上田駅から別所温泉駅間の約11kmを結ぶ地方鉄道で、一応東急グループの一員だったりします。愛称・略称は別所線(べっしょせん)、上電(じょうでん)。運行本数は朝夕に30分~1時間に1本、日中は時間1本程度の頻度で、終日中間駅の下之郷で列車交換が行われているほか、朝夕には城下駅でも列車交換が行われています(上田駅が1面1線のため)。運用に入っていない車両は下之郷駅で寝ているので、もしお目当ての編成が運用していなかったら下之郷駅に行きましょう。車両運用計画についてはこちら。駅メモHM掲出は前出の1001F(赤帯)です。
で、この路線は主に上田市内の別所温泉に向かうための路線なのですが、沿線に長野大学と上田女子短大があるので、下之郷~上田間はそこそこ利用客が多かったりします。通学利用ですね。それでもやはり運営状況は芳しくないようで、利用促進のためにキャンペーンやPR活動を行っているようです。そのひとつが今回の駅メモ!コラボなんでしょうね、きっと…(ぇ
そのほか、上田市は後述する上田城主である真田氏の本拠地だったために、6001編成はさなだどりーむ号として豪華(?)なラッピングがされています。
2022年6月現在の現行運賃は上田~別所温泉間片道590円・往復1180円、一日乗車券は1180円で現在は3種類販売されています。後述する上田バスの信州レイライン線を利用する場合はそれも乗り降り自由になる一日乗車券が1240円で販売されています。また、東京方面からの場合はしなの鉄道軽井沢駅利用で1880円の一日乗車券もありますのでご参考までに。お得な切符について詳しくはこちら

6001Fさなだどりーむ号。種車は東急1000系。
さなだどりーむ号HM

駅メモ!コラボのはなし

駅掲出ポスター(上田駅)

上電コラボは7か所の沿線スポットと7駅のスポット対象駅で構成されています。すべて回るといろいろイイコトがあるみたいです。
基本的にはよっぽども変な回り方をしない限りは上田駅(北陸新幹線・しなの鉄道接続駅)を起点に動くことになるので、上電に乗る前に先に上田城址公園に行っておくのがおすすめです。最後でもいいんですけど先に行っておくのがお勧めです。はい。余談ですが上田駅前郵便局で貯金をすると、真田六文銭の絵入りの局名印を押してもらえます。
またこれも後述しますが、八木沢天満宮は車内からはチェックインできないので、駅で降車する必要があります。ただ列車間隔が開くので、別所温泉~八木沢駅間は徒歩移動が望ましいです(徒歩約30分)。
スポットへのチェックイン距離は半径200m圏内。前述の八木沢天満宮、実はGoogleマップ上では線路がギリ200m圏内をかすめているのですが、駅メモはOpenStreetMapを基準にしているために微妙に線路から離れていて、どんなに近づいても線路上では245mまでしか近づけないのです。

コラボHM掲出編成とかもろもろ

下之郷駅で交換する列車。右が1001F。
コラボHM(両側に掲出)

今回のコラボイベントにあたり、別所線で運用されている1001F(赤帯)に特別なHMが掲出されています(その関係で先月掲出していたオールステンレスカー60周年HMは1003Fに移動しています)。前述の通り運用予定は公表されているので、撮影したい方は運用予定も参考にするといいかもしれません。

1004F(丸窓電車)とコラボ一日乗車券(上田駅)

先に紹介した一日乗車券ですが、駅メモコラボ期間限定で丸型のHM風の一日乗車券が販売されています。電車だけで回るよ!という方はこちらをぜひご利用いただければ。ちなみにこの1180円という値段ですが、上田~別所温泉間の往復運賃と同額です。なので、途中下車必須の今回のイベントではこの一日乗車券を購入する方がお得に回れるのです。なお途中下車が必要な駅は下之郷、八木沢の2駅(別所温泉は終着駅)で、神畑は下車の必要はありません。


上田城(上田駅)

上田城御城印と真田神社本殿。日本百名城に指定されている。

まずは上田駅から徒歩10分強の上田城。真田氏の居城です。上田市のシンボル的観光スポットで、信州真田おもてなし武将隊の方々が門前で記念撮影や案内などを行っていることがあります。特別なカードをもらえたりするみたいですので、気になる方は声を掛けてみるといいかもしれません。信州真田おもてなし武将隊公式サイト
また、写真の真田神社には、真田幸村像もあります(写真左奥)。歴オタの方はそちらもどうぞ。上田市公式サイト


北向観音(別所温泉駅)

北向観音本堂
参道と観音

場所を移動して終点の別所温泉。北向観音(きたむきかんのん)が最初のスポットで、別所温泉駅を降りたら正面の道をまっすぐ進むだけです。スポットへのチェックインを行うなら、このあたりまで行けば200m圏内に入ります。次の常楽寺と安楽寺に向かうことを考慮するとぶっちゃけ見るとかじゃなければ引き返した方がいろいろな意味で楽です。
ちなみにこの北向観音は天台宗のお寺で、境内には樹齢1200年にもなる愛染カツラという大木があり、どうやら縁結びの霊木としても有名だそうです(知らなかった)。カップルの皆さん、ここまで足を運んでみてはいかがでしょう?
拝観料無料・開門時間7時~16時(夏季・時短中) 北向観音公式サイト


安楽寺(別所温泉駅)

参道
国宝・八角三重塔

続いて別所の山の上にある安楽寺。曹洞宗のお寺です。境内にある八角三重塔は国宝に指定されていて、それはまた見事な建築だったりします。お寺までの道も静寂に包まれていて心を落ち着かせるにはなかなかいい場所でもあります。
なお、チェックインのみをする場合は後述する常楽寺とまとめて取得するとショートカットが可能です。
国宝八角三重塔拝観料300円(大人)・拝観時間8時~17時(夏季) 安楽寺公式サイト


常楽寺(別所温泉駅)

常楽寺本堂
国重要文化財・石造多宝塔

地図上で見ると安楽寺と隣り合わせのように見える天台宗別格本山常楽寺ですが、実際にはぐるっと山の周りをまわる必要があります。そんなこともあるので、チェックインだけすればいいという方はこの場所から狙うとまとめてチェックインができます。できない場合は1本上にある遊歩道まで上がりましょう。
茅葺の本堂も非常に見事な建築ですが、その脇にある御船の松もまた非常に立派なもので、遠目に見るとさながら宝船のように見えるとか。また、本堂脇から奥に進むと、国指定重要文化財の石造多宝塔があります。ゼル伝の聖域みたいな場所。北向観世音様が出現した所だそうです。
入山料100円 常楽寺公式サイト


八木沢天満宮(八木沢駅)

八木沢駅(きさらぎ駅)
別所線1000系

前述の常楽寺のチェックインポイントから別所温泉駅方面へ少し戻ったら左、こんな感じのルートで隣の駅、きさらぎ駅八木沢駅に向かう途中で八木沢天満宮にチェックインできます。加えて周囲が視界の開けた場所なので、右写真のような別所線の写真を撮ることもできます。おすすめ撮影スポット。(ただし公道上なのでたまに通過する車に注意)
私が訪問した時は列車の時間が迫っていたので天満宮まではいけませんでしたが、1時間間隔になる日中なら十分天満宮も見れるかなと思います。
余談ですが、この八木沢駅には何故か知りませんが「きさらぎ」と書かれた駅名標のような何かが立っています。そのほか、ホームから線路を挟んで反対側には花壇があり、やはりこちらも写真映えする場所になっています。

駅待合室からホームに出る扉にある貼り紙

生島足島神社(下之郷)

鳥居
拝殿の建つ小島

八木沢から電車に乗り、戻って下之郷で下車。最後のスポットは生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ)。社殿が池の中央に浮かぶ小島の上に建てられている神社で、神社本庁の別格神社(旧社格は国幣中社)であり、名神大社でもあります。下之郷駅から南へ徒歩5分程度。特徴的なのはやはり拝殿でしょう、離れ小島に浮かぶ立派な拝殿とそれに続く神橋が見どころ。
ちなみにこの神社の駐車場にある自販機ですが、この生島足島神社用の装飾がされている自販機ですので、気になる方はそちらもチェックしてみては。
拝観料無料 生島足島神社公式サイト

なお、この生島足島神社の脇を通る、下之郷と別所温泉を結ぶ路線バスが信州上田レイライン線で、1日5往復、別所線の時間に合わせて運行されています。日中のみの運行ですが、時間が合えばこちらのバスを利用するとより効率よくスポットを回ることができるのでご参考までに。バスの時間についてはこちら


・おまけ

Smooth&Living

別所温泉駅から徒歩10分強の場所に、Smooth&Livingというカフェ&ゲストハウスがあるのですが、少し奥まった場所にあるので、アクセスが良いながらも静かな場所で落ち着く空間を演出しています。今回のイベントスポットとは関係ないのですが、個人的なオススメのカフェです。よろしければこちらもぜひ。
営業時間10:00~16:00 月曜・不定休 カフェ基本利用料1時間550円(税込み)ほか Smooth & Living公式サイト

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