※既にこのロケーションテストは終了しています。この記事に掲載の情報はロケテ時点のものです。本稼働時には変更がある場合があります。
また記事の大部分に主観と個人的考察が盛り込まれています。その辺もご承知おきの上お読みいただければ。
最終日にやっとこさタイトーの新作音楽ゲームMUSIC DIVERのロケテストに参加してきました。プレーの感想とかもろもろの話。ロケテスト開催店舗はラウンドワン横浜西口とラウンドワン千日前の2店舗。
MUSIC DIVER公式サイト
まず筐体の話なんですけど、インターフェースはmaimaiに近い感じです。下にプレーエリア、上部にプレイヤー情報や達成率(プレー中)等の表示。筐体の構造上、上部モニターは下が見切れてしまうかなとは思ったんですが、流石にそこは計算されているようで、見切れて見えない部分があるようなことはなかった…ように思います。
モニターはWACCAやjubeat同様、16:9モニターを縦に90°回転させたものみたいです(*1)。違うのはモニターの余り部分を完全に隠さず、あえて見えるようにしてUI構築に一役買っている点でしょうか。ぶっちゃけプレイ中はわからんけど。モニター自体はmaimaiのようにタッチセンサー付きなのかなってプレイ前は思ったんですが、いざプレイしてみるとどうもちがうっぽい。というのも、後で詳しい話はしますがこのゲーム、2本のスティックを使って遊ぶ音ゲーで、基本的にゲーム内操作もすべてそのスティックを使うのですが、プレー前に予想していた『完全に画面タッチで反応する』と思いきや、画面に触れていなくても画面側がスティックに反応していて(反応している場所は一目でわかるよう波動のような表示が出る)、その反応している場所がボタンのある場所だと先に進んでしまうというタイプのものでした。よくある静電容量タイプではないのか…?ともあれ、完全に画面に触れていなくてもスティックが画面直近にあると反応してしまうので、そこだけは注意がいるなと。チュートリアルで誤ってSKIPに反応したらやべーよ。
いちおう先の写真の通りロケテ自体は撮影OKでした(動画はNG)、Twitterで検索するとけっこう写真上げてる方いたのでそっちを見る方がわかりやすいかもしれないです。私も写真撮ろうかとは思ったんですが、そんな余裕が無かった…
ロケテで選択できるゲームモードは2種類。メインダイブ(好きな曲を選んで遊ぶ)とスキルジャッジ(スタッフさん曰く自動で曲決定されてそれを連続でプレイするモード)。担当者さんの話では、フリーセレクトが可能なメインダイブは3曲保証、スキルジャッジは保証なしとのこと。やりたい曲があったのでメインダイブにしました。本稼働してからはショップとかクリエイトダイブ(譜面制作モード)、トレーニングダイブ(???)も選択できるようになるみたいです(ロケテ時点ではアイコンのみ用意)。
ゲーム操作はいたってシンプルで、…すんませんでしたエントリーの話忘れてた。
エントリー方法はコイン投入かAmusement ICカードをかざすかのいずれか。写真ではわかりにくいですが青く光ってるとこがカードリーダーです。ロケテのプレーデータがあるカードで本稼働後にプレーをすると特別な称号がもらえると聞いたので、e-AMUSEMENT PASSを使いました((((*2)
ちなみにロケテ時点ではセガ機種では実装が当たり前のようになってる電子マネーの利用はできませんでした。なのでスタッフさんにもはっきりと「100円玉を用意してお待ちください」って言われました。今後電子マネーに対応するかはなんともですが、現時点では期待値が低いです。ラウンドワンは何故か電子マネー導入にあまり意欲的じゃないように見えるし…。ただ技術上は内臓電子マネーリーダーの設置は可能ではあるので、…この話をアンケに書けばよかったのかぁ(今更(*3)
チュートリアルでは基本的なゲーム操作の説明があるんですが中身は上記動画そのまんまなので動画を見てもらう方が早いです。ロケテ時点ではHOLDやSLIDEはないので、操作としては『叩く』のみです。代わりに叩く場所がスクリーンとエッジの2か所、加えて4方向で分割されているので実質8ボタンの音ゲーみたいな感じ。譜面の見た目はWACCAなので、WACCAとmaimaiと太鼓を足して2で割ったような感じでしょうか。ゲームシステム的にHOLDノーツは作るのが難しいだろうなという印象。とはいえ、叩くだけでも1ノーツの種類は最大5種類(単押し2種類、同時押し2種類、スクリーン+エッジ)になるので、その気になればいくらでも譜面を難しくできるのは言うまでもありません。
当初実装がなく、途中でHOLDが実装された前例としてはbeatmania IIDXとポップンミュージック(いずれもコナミデジタルエンタテイメント)があるので、今後何らかの形で追加される可能性は残っています。ただエッジはそもそもHOLDを想定されていないつくりなので、あるとすればスクリーンになるでしょう。
また、筐体構造上致し方ないのですが、スクリーンノーツのうち、下側に来るノーツだけ手前のエッジに引っかかってスカるのが何度かありました。こればかりはもう慣れかなぁと思います、2回くらいやったら慣れたので、いきなりフルコンはちょっと難しそう。
さて、肝心の収録曲は公式サイトで公開されているので割愛しますが、ジャンル分類がちょっと独特で、Anime&POPS、Virtual (ボカロ曲とか)、Variety (東方アレンジはここ)、EDM、kawaii EDMの5種類。音ゲーのジャンル分けでEDMとkawaii EDMを出してきたのなかなか飛ばしてきてますねぇ…。他の音ゲーではPOPSやバラエティ枠に入ってることが多いです。例を挙げると、インドア系ならトラックメイカー(SoundCloud)はmaimaiではPOPS&Anime枠に入っており、一方でWACCAやチュウニズムではバラエティ枠に入っています(ただしチュウニズムは収録当初はPOPS&Anime枠)。PRESS START! (SoundCloud)はWACCAではバラエティ枠になっていますが、これら2曲はいずれもこちらではkawaii EDMという新しいジャンルに分類され収録されています。というか今回のロケテスト収録曲ではこのkawaii EDMに振られてる曲が思いのほか多くてEDMよりも地味に目立ってたなぁと思います。本稼働したらもっと増えるんでしょうねきっと。
あとは個人的に驚いたのはFREEDOM DIVE↓ですかね、なんか選曲してる人が何人かいましたが、後ろから見える譜面がもう明らかに殺しにかかってるなというのが見て取れてしまう感じなんですよね。叩くだけなのにここまで難しくできるとか本家本元のbeatmania IIDXも真っ青じゃないのかというくらい(※IIDXとの共通点は後述)。操作が単純なので簡単そうと思っていたんですがなんのことはありませんでした。はい。
難易度はEASY(緑)、NORMAL(黄/橙)、HARD(赤)、EXTREME(紫)の4段階で、レベル表記はロケテ時点では1~12の12段階。maimaiをやってると色はそのままだけど難易度名称がしっくりこなくて、DIVAをやってると難易度名称はそのまんまなのに対して色が合わないみたいな。maimaiとDIVAを足して2で割った感じです(*4)。基本的には音ゲー経験者ならNORMALくらいから、音ゲー未経験者ならEASYから始めてみると良いかなといった感じです。HARDも試しにやったんですが、操作に慣れないうちにやると全然叩けないです。NORMALくらいの難易度なら経験者ならクリアは難なくできるかなと。実際私もしょっぱなからNORMALを選びましたが余裕でクリアできましたし。
ちなみにハイスピは変更可能です。何段階かは確認していませんが、デフォルトの4速でだいぶ遅めなので、多少上げるとやりやすくなるかと思います。上げすぎても早すぎて見えないんですが。
さて、実際のプレーなのですが、チュートリアルでわかる通り、この音ゲーはコナミ以外のゲームではおそらく初めてであろう、キー音(に相当する音)が実装されています。キー音って何?って方の方がたぶん多いと思うんですが(ない音ゲーの方が多い)、これはノーツを叩いた時にそのノーツに対応する音が鳴るゲームで実装されているもので、beatmaniaシリーズやポップンミュージックが有名どころです。ハンズアップ(Second Heaven)の三倍アイスクリームが有名ですが、あれもゲーム中ではキー音としてアサインされているため、スクラッチ(IIDXの場合)を回さなければ当然「三倍アイスクリーム!」とは流れないわけです。ボタンやスクラッチを操作して初めて音が鳴り、それによって曲が完成していくゲームにあるもので、これ一応コナミが特許を持ってるらしいです(うろ覚え)
海外のゲームだと韓国産のEZ2ACがそうですね。
31日追記:同じタイトーが出しているGROOVE COASTERにもキー音があるそうです。適当なこと言ってマジですんませんでした…
厳密なキー音とは違うのですが、このMUSIC DIVERにもノーツを叩くと鳴る音が実装されていて、最初はただのジャッジサウンド(正しいタイミングで叩けてるかがわかる音)かと思ってたんですが、ノーツを外すと音が抜けてる…というあたりで薄々気付き始め、実際にプレーしてみて確信しました。音鳴ってるし自分が曲を演奏してます。なのでノーツを外すとバックサウンドだけ流れ、メロディが流れないなんてことも起こります。ていうか起こりました。
一方でボーカルはどうもアサインされていないみたいで、あくまでもメロディ部分がアサインされ、加えて叩いた場所に対応した追加SEが鳴るような感じみたいです(違ってたらほんとごめんなさい)。なので叩くタイミングがずれると音が鳴るタイミングもずれます。まじでビー卜マ二アだな…
しきりに演奏~と言われるのはおそらくその部分かなぁと思います。ただキー音をアサインする音楽ゲームはコナミの特許なので、その辺をどうしてるのかは謎のままですが…(特にコナミのライセンス表示らしきものもありませんでしたし)。
ゲームそのものは個人的には非常に面白いなと感じました。最近のゲームはやたら操作を複雑にしたがる印象があるんですが(maimaiとかmaimaiとかmaimaiとか)、このゲームに関してはシンプルイズザベストみたいな感じです。むしろ直感的に操作できるからこその面白さがあるなと思いました。
そういえば先の通り、このゲームは画面もスティックで叩くんですが、スティックは先端部の材質がゴムみたいなので画面が割れるより先にスティックが折れそうです。画面が割れる心配は恐らくないのですが、相当強くたたくと当然ながら割れる危険はあるのでほどほどに、でしょうね。いくらゴムと言っても流石に硬質ゴムでしたし。
あとは本稼働後の開放が予定されている譜面エディットも非常に期待が高いです。収録曲に限定はされるものの、自分の好きな曲で自分好みの譜面を作れるのはさいつよですよ。モード選択画面にあったことと、コイン投入後の選択、また筐体上での選択なので、エディット時間の制限はありそうです。ていうか確実にあるはず。
筐体にはROUND1のロゴが入っていて、タイトルデモにも表示されるため、既に稼働しているDANCE aROUND (KONAMI)やCHRONO CIRCLE (ANDAMIRO)のように、ラウンドワン限定稼働になりそうです。新規ユーザー層なんですが、UIはWACCA (MARVELOUS)にかなり似ているので、WACCAプレイヤーはぜひ一度試してほしいなと思うところです。というか一定数流れてきていそうです。一方で同じような丸いのを棒で叩く音ゲーの太鼓の達人 (BANDAI NAMCO Entertainment)からはそこまでユーザーが流れてきそうな印象はありませんでした。というのも、太鼓の達人は譜面は正面の画面に流れるため、譜面が表示されるところを直接叩くゲームではないことと、純粋に判定エリアが4倍になる(太鼓自体は厳密にはドンとカッの2種類のみ)点が太鼓からのユーザーの移動が望めない点でしょうか。操作自体は太鼓に似通っているので、ぶっちゃけ慣れやすさの点では太鼓プレイヤーも割とすぐ慣れられるんじゃないかって思うので、全く期待ができないというよりは、期待値は低いけど面白さが広まれば移動が望めるかもとかそんな感じです。maimai (SEGA Interactive)からは移動がある程度望めそうか…?と思うところ。インターフェースが似ているのもそうですし、画面中央から外側に向かってノーツが移動するのも同じですし。ただスライドやホールドが無いので、物足りなさは感じるかもしれません。チュウニズム (SEGA Interactive)やオンゲキ(同)に関してはUIが大きく異なることと、ゲームシステム(操作デバイス、譜面表示等)も大きく異なること、他社であることからあんまり望めないかなぁと思います。他のゲームからはなんとも…。ただEDMが独立ジャンルになっていることと、アンケートの設問でも「ダンスミュージック」の回答があったことを考えるに、BEMANIプレイヤーの流入もある程度は狙っているのかなぁと思います。思ってるだけですからね。真偽はどうかはわかりませんよ。
ロケテストの様子を見た感じと実際にプレイした感想としては、少なくともMUSIC DIVERに関しては似たシステムのCHRONO CIRCLEやラウンドワン・タイトー限定稼働のテトテコネクトに比べたらだいぶ稼働率の高さが望めそうだなってところです。本稼働は今年の冬だそうですから、そこまで待つしかないんですが、かなり面白いとは思ったので本稼働が楽しみです。アケ音ゲ人口増えてほしいと切実に思っているので、流れが変わるといいなと思います。
おまけ:収録曲一覧(順不同)
Anime/POPS、Virtual、Variety、EDM、kawaii EDMで色分け。完全ではないので参考程度に。(遠慮して写真を撮らなかったのが悔やまれる)
only my railgun
シュガーソングとビターステップ
シャルル
Tell Your World
千本桜
ダンスロボットダンス
KING
ヴァンパイア
Bad Apple!! feat.nomico
ナイト・オブ・ナイツ
最終鬼畜妹フランドール・S
FREEDOM DIVE↓
君の知らない物語
Hope
Watch Me
Starry Sky (2021 Remaster)
インドア系ならトラックメイカー
PRESS START!
Mirror
Girlfriend
なお、この収録曲のうち、プレイアンケートで選択肢が無かったのは君の知らない物語です。
*1:画面が縦型の筐体全般に当てはまります。他の例ではオンゲキ、SOUND VOLTEX、REFLEC BEAT、ミュゼカ等。以下の画像は一例です。起動時のモニター表示が90°回転して表示されるため、そこで判別が可能です。そもそも最初から縦型のモニターってあるんですかね
*2:ロケテ開催日時点で使えるカードは無印NESiCA(記念デザイン含む)のほか、Amusement ICに対応したe-Amusement PASS、BANAPASSPORT、Aimeカード、BANDAI NAMCO PASSPORT(バナパスの新デザイン)、NESiCAです。ANDAMIROのAM.PASS (CHRONO CIRCLE、PUMP IT UPで使用できる)は非対応です。本稼働時もおそらくデータ保存面では同様の規格と思われます。
*3:余談ですが、タイトーは直営店舗において電子マネーリーダーの導入を行っており、自社機種であるGROOVE COASTERやテトテコネクトのほか、他社製ゲームにおいても各種電子マネーを利用できるようにしています。ただしセガのシンカターミナルとは異なる為、ICカード決済にのみ対応しているのが現状です。タイトー店舗に導入されればこの外付けリーダーを利用して電子マネーでプレーができる可能性はありますが、現状では望みは薄いです。また、ラウンドワンではオンゲキではICカード決済が利用できるものの、maimaiやWACCA等は内臓電子マネーリーダーがあっても機能がオフになっているなど、PASELI以外の電子マネーの使い勝手が今一つな点もあまり望めない一因です。
*4:maimaiはEASY(廃止済)、BASIC、ADVANCED、EXPERT、MASTER、Re:MASTER。初音ミク-Project DIVA- ACはEASY、NORMAL、HARD、EXTREME、EXTRA EXTREME。